新型コロナウィルスが5類に移行して以降「オンライン会議は定着したけどオンライン飲み会は廃れた」という風潮が一般的なようですが、全国にライターを抱えるINGSTEではまれに開催されています。
熱心なVtuberリスナーである筆者は、ある日のオンライン飲み会に「せや!Vtuberで参戦したろ!」となったのでやってみました。
その方法を解説するので、筆者と同じ稀有な思考回路をお持ちの読者の方は参考にしてください。
必要なモノは
- VRoid Studio
- 3teneFREE
- Webカメラ
これだけ。Webカメラがあればあとは無料のソフトで出来ます。飲み会だから別に良いよね!
VRoid Studioで自分の3Dキャラクターモデルを作成する
『VRoid Studio』は誰でも簡単に3Dキャラクターモデルを作ることができるソフトです。無料。
まずはこれで自分だけのオリジナルアバターを作ります。
Windows、Mac、第8世代以降のiPadにも対応。
3Dモデルの制作ソフトだから「ゲーミングPCみたいなスペックじゃないと動かないかも?」と一瞬思いましたが、筆者のCPUだけやたら新しいグラボ非搭載のPCでもちゃんと使えました。まぁiPadがいけるからね。
操作感は完全にゲームのキャラクリで、どなたでも直感で使えると思うので詳細な方法は割愛。
顔、髪型、体型、服装や小物などカスタマイズの幅はかなり広いですが、女性向けの物が多くて男性キャラは誰がやってもほぼ同じアバターになりそうな気がする…。
制作した3Dモデルデータは、商用・非商用を問わず使えますし、pixiv系のサービスなのでpixivアカウントがあれば「VRoid hub」というコミュニティサイトで投稿したり、他の人が制作したキャラクターモデルをダウンロードしたり、「pixivFACTORY」にアップロードすればフィギュア化したりも出来るそう。
目的はVRMファイルを用意することなので、今回はあまりこだわらずサクッと作って、最後にエクスポートしたらおしまい。2分ぐらいで作った。
3teneでトラッキングしながらキャプチャーする
次は作成した3Dキャラクターモデルを動かすためのソフトです。
今回使用したのは『3tene』というモーショントラッキングソフト。ハンドトラッキングやMocopiに対応した有料版もありますが、オンライン飲み会に使用する用途なら無料版で十分でした。
商用・非商用問わず使用可能で、低スペPCでも動きますがフェイストラッキングのためのWEBカメラがあることが前提です。
WEBカメラで顔を認識してモーショントラッキングが出来るソフトは他に『RiBLA Broadcast』『Webcam motioncapture』なども試しましたが、3teneを使用することにしたのは、OSがカメラとして認識する「仮想カメラ」の機能も備えているから。
これがなければOBSなどの配信ソフトが必要になります。
3teneをインストール・起動したら、作成したVRMファイルをインポート、自分のキャラが表示されたら画面右上の顔のアイコンからトラッキングをオンにしてそのまま起動させておきます。
なるべく手軽に「オンライン飲み会にVtuberで参戦」を実現したかったので3teneがかなり便利で助かりました。
オンラインミーティングツールのカメラから3teneを選択
ここまできたら、あとはZoom、Discord、Google Meet、Skypeなどのビデオ通話ソフトから入力先のカメラに3teneを選択するだけ。
今回は例としてDiscordで。
通話が始まる前に、設定から「音声・ビデオ」に入ってカメラの入力に「3tene Screen Capture」を選択しておきます。もちろん3teneは起動させたままの状態です。
上のプレビューにちゃんとキャラクターが表示されていたら成功。
こちらが実際にビデオ通話にVtuberで参加している様子。(実際にはもっと人数が多い飲み会で、同じようにVtuber状態で参加していたのですが、その時の模様を残すのを忘れていたので撮影用に急遽2人で)
まとめ
オンライン飲み会にVtuberとして参加する方法をご紹介しました。
- VRoid Studioで3DキャラクターモデルのVRMファイルを作る
- 3teneでトラッキングしながらキャプチャー
- ビデオ通話アプリで仮想カメラに映す
結構手間が掛かって面倒ではありますが、WEBカメラさえあれば無料で、しかも難しい操作無しですぐに出来ます。
Vtuberっていろんな機材が必要なイメージですが、ビデオ通話アプリがブラウザ版なら、起動しておくアプリは3teneの1つだけでいいので、めちゃくちゃ手軽でPCへの負担も少ないです。
Vtuberに興味がある人で会社とか友達とのオンライン飲み会がある人は試してみてください!(悪ノリでふざけても怒られない相手の時だけ。ちゃんとした打ち合わせとかではダメですよ…)
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