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安心気軽にお試しopenSUSE 〜 無料仮想環境VMware Workstation Proにインストール

これまでのopenSUSEの記事を読まれて、試したいと思った方もおられるかもしれません。

今回は、Windows上で仮想マシンと呼ばれるソフトを使い、PCのデータを消さずにopenSUSEを試してみます。

他のLinuxディストロやOSを試すときにも役立ちますよ。

目次

PCの上に動くもう一つのPC!?

WindowsであれLinuxであれ、PCにインストールして使用するには、ハードディスク(HDD)等に使っていない専用のスペースが必要です。

ただ、すでにWindowsが入っているPCで新たな専用スペースを作り、直接openSUSEをインストールするのは、データを失ったりWindowsが動かなくなるリスクがあるので、まずは気軽に試せる方法をご紹介します。

基本的には1台のPCに1つのOS(WindowsやLinuxやMac)が入っているのが普通ですよね。

今回は、今動いているWindows上に、もう一つPC自体を作ることができるソフトを使います。仮想マシンと呼ばれている技術で、今回は「VMware Workstation Pro」という無料ソフトを使います。

実際にダウンロードサイトに行ってみましょう。

仮想マシンVMware Workstation Pro のダウンロード

仮想マシンの「VMware Workstation Pro」は以下のサイトからダウンロードします。

https://www.vmware.com

ダウンロードにはメールアドレス等の登録が必要ですが、すべて無料で行えます。

まず、トップページ上にある[Products]をクリックしメニューを展開します。

下図の右側にあるように、展開したメニューの下の[SEE DESKTOP HYPERVISORS]をクリック。

画面が切り替わるので[Fusion and Workstation][DOWNLOAD NOW]をクリック。

以下のようなページが開きます。右上に[LOGIN]とあり、クリックすると[REGISTER]とあるので、そこからユーザー登録(必須)を行います。

メールアドレスが登録できる画面になるので自分のアドレスを入力し、画像認証を行います。

すると確認コードを求めるページが表示されます。

数分もしないうちに登録したメールアドレスに確認コードが届くので入力すると、次のような登録画面が表示されます。

*]が付いた必須項目を記入します。入力して「I accept 〜」の部分にチェックを入れ、[Create Account]をクリック。

次に以下のページが表示されるので、ひとまず一番下の[I’ll do it later]をクリックし登録を終えます。

画面が切り替わり「Broadcom Support Portal」というウエルカムメッセージが表示されたら[Close]で閉じて右上の[Login]をクリック。

登録したメールアドレスとパスワードを使いログインします。

ページの使い方チュートリアルが始まるので、何回か[Next→]をクリックしていきます。

画面左側の[My Downloads]をクリックすると「Free Software Downloads available HERE」とあるので「HERE」の部分をクリック。

すると一覧の最後の方に「VMware Workstation Pro」が見つかります。

「VMware Workstation Pro」をクリックするとWindows用かLinux用かを選べます。

これは、お手元で動いているPCのOSのことなので「〜for Windows」の方を選びます。

次にバージョン選択ですが、一番上の最新のものを選びます。

バージョンをクリックするとダウンロードページが表示されます。

下の図にあるように、I agree to theTerms and Conditionsのリンク部分「Terms and Conditions」を開くと、左横のチェックボックスにチェックできるようになり、雲のようなアイコンがクリックできるようになります。

次に「ダウンロードするには追加の情報がほしい」とのメッセージが出るので、[Yes]をクリックします。

表示されたページに住所を入力し、右下[I Agree]にチェック、[Submit]をクリック。

1つ前のページが表示され、雲のアイコンからダウンロードできるので、わかりやすい場所に保存します。

では実際にインストールしてみましょう。

仮想マシンVMware Workstation Pro のインストール

先程ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストールが始まるので[次へ]をクリック。

「使用許諾契約書に同意します」にチェックを入れ[次へ]をクリック。

次の画面のカスタム セットアップはそのままの設定で[次へ]

下図のユーザーエクスペリエンスの設定では、更新の確認をするかどうかや、ソフトを作っている会社を助けるために、個人が特定されない情報を収集して良いかどうかを尋ねているので、好みに合わせて選択します。

次に、ショートカットをデスクトップやスタートメニューに登録するかを尋ねられるので、好みで選んでよいのですが、少なくとも「スタートメニューのプログラムフォルダ」にはチェックを入れておくことをお勧めします。

ここまでで準備ができたので[インストール]をクリック(左図)。

しばらく待つと完了するので[完了]ボタンをクリックします(右図)。

openSUSEのダウンロード

ここまでで仮想マシンがインストールできました。PCの上でもう一つPCが利用できる状態です。では、この仮想マシンにインストールするopenSUSEを以下のリンクから入手しましょう。

https://get.opensuse.org/ja

ここではデスクトップ用を選びます。

2つから選べるのですが、今回は安定版であるLeapを利用します。Leapの枠内の[ダウンロード]を選択。

概要・ダウンロードと並んでいますが[ダウンロード]を選ぶと、たくさんのダウンロードリンクが出てきます。

下の図の左側で「Intel/AMD 64 ビットプロセッサ (x86_64, デスクトップ/ラップトップ/サーバ)」と書かれているすぐ下に、オフラインイメージとあるのでダウンロードをクリック。わかりやすい場所を選び保存します。OSはサイズが大きいのでダウンロードに少々時間がかかります。

ダウンロードが終わったら、先程の仮想マシンにインストールできます。

いよいよopenSUSEを仮想マシンにインストール

では、インストールした仮想マシン「VMware Workstation Pro」を起動しましょう。スタートメニューから起動できます。

起動したら、新規仮想マシンの作成を選択します。

ウィザードが表示されるので、[標準]のまま、[次へ]をクリック。

ダウンロードしておいたopenSUSEのインストールイメージを開くために、参照をクリックします。

openSUSEのディスクイメージを選んだら[次へ]をクリック。

仮想マシンの名前や場所を選べますが、特に理由がなければそのままで大丈夫です。

このあと[次へ]をクリックしていくと、openSUSEに割り当てるディスク容量や仮想マシンのスペックが表示されます。

選ぶこともできるのですが、今回はそのままの設定にします。[完了]をクリックするのは少し待ってください。

まず、以下の注意事項に目を通し、[完了]をクリックしましょう。

以下のような画面が表示されます。本当にPC起動時のような画面です。

すぐにopenSUSEのインストールプログラムが始まりますが、ここで注意事項が1つ。

2番目の画像にあるopenSUSEの画面になったら、すぐに画面内のどこでも良いのでクリックし、すぐに下向き↓カーソルキーを一度押します。あとはゆっくり作業できます。

インストールを日本語で行うためキーボードの[F2]を押し、表示される言語一覧から日本語を選択します。

以下のように日本語表示になりました。

同時にキーボード配列も日本語キーボードが選択されています。

補足情報ですが、もう一度F2キーを押すと表示言語とは別に、キーボード配列も選択できます。(Windowsとは違い、日本語・US英語以外のキーボードでも、配列通りに日本語入力するのが簡単です)

いよいよインストールが始まります。

しばらく待つと、以下のような画面が表示されます。ここでも言語と

キーボードを選ぶことができ、キーボードのテストも行えます。

ライセンスに同意し、右下の[次へ]をクリックしましょう。

PCのシステムを調べている画面ですが、途中でオンラインリポジトリを有効化するかどうかを尋ねられるので、インターネットに繋がっているなら[はい]を選ぶことをお勧めします。これによって、openSUSEをインストールしながら最新の状態にアップデートも行え、インストール後にアップデートをする手間が省けます。

ここではデフォルトのまま[次へ]をクリック。

前回の記事で書いたように、デスクトップ環境を選択できます。ここでは、このシリーズ記事で利用しているGNOMEデスクトップ環境を選んでいます。

パーティション設定では、どこにOSやデータを入れたいのかを選べます。直接PCにインストールする場合は非常に慎重に操作しなければ、既存のデータやシステムを失うことがあります。

ただ、今回は仮想マシンなのでそのような危険は無く、提案してくれた設定で[次へ]をクリックします。

これも、日本時間になっていることを確認してそのまま次へ。

次はユーザー情報の入力です。Linuxは複数人で使うことができます。それで、自分のファイルやデータ、設定を保存する場所を決めます。具体的には下図の2番目の項目、[ユーザ名]を決めます。使える文字は「半角アルファベット小文字、半角数字、半角ダッシュ(-)、半角アンダースコア(_)」です。

1番目のユーザのフルネームには、わかりやすい名前を入力します。ここでは文字種の制限が緩く、それぞれ半角で、アルファベットの大文字や、ピリオド、カンマ、スペースや様々な記号も使えます。

3番目の項目、パスワードは同じく半角文字で最低でも8文字、セキュリティ上アルファベットの大文字・小文字・数字・記号を混ぜて選ぶようにしましょう。また、忘れないようにします。

他の項目はそのままで大丈夫ですが、自動ログインの項目は、openSUSEを起動するたびにパスワードを求められるようにしたい場合は、チェックを外します。今回は自動ログイン設定を前提で説明します。

実際にインストール時に何を行うか、追加で設定やインストールしたいものが無いかの確認です。今回はそのまま[インストール]をクリックして大丈夫です。

インストールの最終確認です。今回のように新規の仮想マシンでは問題ありませんが、今後直接PCにインストールする場合はデータを失わないよう、少しでも不安があれば設定を見直しましょう。ここでは[インストールする]をクリックで進みます。

インストールが始まりました。少し時間がかかります。

インストールが終わると、自動的に仮想マシンが再起動します。

いよいよopenSUSEが起動しました!

仮想マシンの右下に[インストールを完了しました]というボタンがあるのでクリックしておきます。

デスクトップが表示されました。最初にようこそ画面が表示されヘルプなどを確認できます。

Windowsキーを押すとアプリ一覧が開きます。

これで、仮想マシン「VMware Workstation Pro」「openSUSE」Linuxがインストールできました。仮想マシン上なので、ためらわずにいろいろなアプリを触ってみましょう。

例えばネット閲覧に欠かせないブラウザはFirefoxがインストールされているのですぐに利用できますが、前回の記事で触れたChromeやEdgeも利用できます。

今後はopenSUSEを安全に使うためのヒントや、動画を再生するのに必要なコーデックについて紹介できればと思います。

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この記事を書いた人

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