こんにちは。編集長の川畑です。
賃貸物件の回線や大手回線業者での導入も始まっているmap-e方式で、自宅にグローバルIPアドレスが割り当てられずに、外出先から自宅のネットワーク機器へのアクセスが難しくなってきています。
そこで安全で簡単に自宅端末とのVPN環境を構築出来るtailscaleが便利です。


基本的にtailscaleは、ソフトをインストールした端末間でVPN通信を行いますが、「Subnet routers(サブネットルーター)」機能を使うことで、機能をONにした端末のLAN環境にある端末全てにアクセス出来る様になります。


サブネットルーター機能設定方法(Windows)
サブネットルーター利用方法は簡単です。
今回はWindowsでの手順となりますが、他のOSでもやることは大きく変わりません。
まずは、tailscaleを外出先・自宅のPCにtailscaleを導入されていることが前提条件となります。
tailscaleのWindowsPCへの導入方法は下記記事を参考にしてください!


Windowsタスクバーの検索窓にて「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」のメニューから「管理者権限として実行」をクリックします。


表示された「ユーザーアカウント制御」の「はい」をクリックします。


表示されたコマンドプロンプト画面に「ipconfig」と入力し、「ENTERキー」を押すと、自端末のネットワーク情報が表示されます。


「イーサネット アダプター イーサネット」(※無線LAN接続の場合は「Wireless LAN adapter Wi-Fi:」の「IPv4アドレス」及び「サブネット マスク」の項目を確認します。
まずサブネットマスクが「255.255.255.0」であることを確認してください。
上記画像の様に「IPv4アドレス」が「192.168.1.100」の様に「192.168.1.〇〇」の場合は「192.168.1.0/24」という数字を控えておいてください。「192.168.11.〇〇」の場合は「192.168.11.0/24」の様に「〇〇.〇〇.〇〇.0/24」一番右のセクションに書かれている数字だけ「0/24」という表に書き換えて控えておいてください。
管理者権限で開いているコマンドプロンプトに下記コマンドを入力し「ENTERキー」を押します。
tailscale set –advertise-routes=「ステップ2で控えたサブネット範囲」


「Admin Console」画面を開きます
Windows通知領域「tailscale」アイコン→アカウント名→「Admin console」の順番に選択すると、ウェブブラウザで「Admin Console」が表示されます。


画面上部の「Machines」をクリックすると、同一アカウントでtailscale導入済みの端末が一覧表示されます。
STEP.3で「Subnet Routers」機能を有効化した端末名の下に「Subnets」という文字が表示されていることを確認してください。


「Subnet Routers」機能を有効化した端末名をクリックすると、端末単位の設定画面が表示されます。
画面中央の「Awaiting Approval」に設定したサブネット範囲が表示されいるので「Edit」をクリックします。


サブネット範囲が記載されているチェックボックスにチェックを入れて「Save」をクリックすると設定完了です。


自宅側PCは常時起動の必要があり
上記の様に、簡単にサブネットルーター機能を有効化することが出来ます。
自宅側のPC1台にtailscaleをインストールし、サブネットルーター機能を有効にするだけで、外出先から自宅の各ネットワーク機器へのアクセスが出来る様になるので、とても便利ですね。
但し、当然ですが、tailscaleがインストールされている自宅側PCが起動している状態でなければ外出先から自宅環境へのアクセスは出来ないので注意してください。
tailscale自体は高いPCスペックを要求されるわけではないので、省電力なPCを常時起動させておくと、いざという時に外出先から自宅環境へのアクセスが出来るので、とても便利です、。
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