「2023年12月、画面が3つあるシアターがユナイテッド・シネマ札幌に導入される」
2023年の10月頃、Xでそんなニュースを見ました。
正直すぐにでも見に行きたい気持ちでしたが、ずっと楽しみにしていた『デューン 砂の惑星 PART2』がScreen Xで公開されるとのことだったので、これは噂の3面シアターで見るしかない!と思い、公開まで我慢し続けること数ヶ月・・・
ついに先日、鑑賞してきました!
Screen Xとは?
まず、「Screen X」がどういったものかを説明します。
「ScreenX」とは、次世代型映画上映システムとして世界的に注目を集めている、3面マルチプロジェクション・映画上映システムです。正面のスクリーンに加え、両側面(壁面)にも映像が投影され、270度の視界すべてで映画を鑑賞することができ、映画の世界に自分の感覚が没入していくような臨場感を体験することができます。
引用:https://www.unitedcinemas.jp/screenx/
「ScreenX」で上映される映画は、シーンによって正面のみに映像が投影されるシーンと、両側面に映像が投影されるシーンがあります。
左右に広がる画面は映画のシーンにさらなる抑揚と臨場感をもたらす効果を生み出し、映画自体の持つポテンシャルを最大限に表現することを可能にしました。
簡単に言うと、
正面にあるスクリーンに加えて壁面にも映像が投影される、3面スクリーンの上映システムのこと。
売りにしているポイントは3つ。
- ワイドスクリーン
270°の画面をお楽しみください。
規格外のスクリーンが生み出す圧倒的な雄大さが新しい映画基準を創出します。
- 臨場感
映画の中に入り、劇中のシーンを目の前で目撃し、映画の中の出来事を体験しているような、かつてない臨場感を体験できます。
- 没入感
既存のスクリーンを越える表現の拡張。ScreenXでしか観られない3面スクリーンのクリエイティブをお楽しみください。より豊かなストーリー、圧倒的な没入感を体感できます。
引用:https://www.unitedcinemas.jp/screenx/
とにかく映画の世界に入り込みやすくなる、というイメージでしょうか。
ということで、実際に鑑賞してきた感想を書いていきます!
実際に体感してきた!
公開日は2024年3月15日(金)。
筆者は3月17日(日)に、ティモシーシャラメ同盟の友人と見に行ってきました。
感想:やはり売りにしているだけあって、臨場感と没入感が、すごい!!!!!
自分がフレメン(映画内の砂の惑星に住んでいる民族)になったかのような、砂の惑星に居るかのような気分になりました…!感動。
自分が囲まれるような形で壁面が全部スクリーンになっているのですが、常時3面スクリーンなわけではなく、要所要所で画面がブワーっと広がる感じです。
しかも自然にそうなっていくので、「あれ…?なんか視界が開けた…!?」という印象でした。
座面や基本的な作りは、4DXやIMAXとは違い通常のまま。音響はあまり意識していませんでしたが、特筆するほどではないと思います。
なので本当に、通常の映画を見ているうちに景色の面積が増えた、という感覚。
景色の面積が増えることで、臨場感・没入感はもちろんのこと、より話に説得力が出る感じがしました。周りで誰が何をしているのか見えるので、サポート画面的位置付けというか。
特に今回見た作品が世界観を追求するSFアドベンチャーだったこともあり、その効果が存分に発揮されていたと思いますし、「今後SF作品は全部Screen Xで見たい」と思うほどには良かったです!
まだ1作品しか鑑賞できていないので、他のジャンルの作品も見て比較してみたいです。
金額は?上映館は?
料金と上映館は以下の通りです。(2024年4月時点)
4DX SCREEN
4DX SCREENとは、Screen Xと4DXが同時に楽しめる上映形態のこと。
それぞれ単体で見るよりも、少しお得な料金設定になっています。
都道府県 | 上映館 | 料金※ |
---|---|---|
東京都 | グランドシネマサンシャイン池袋 | 1,600円 |
東京都 | 109シネマズグランベリーパーク | 1,400円 |
静岡県 | シネマサンシャインららぽーと沼津 | 1,500円 |
兵庫県 | アースシネマズ姫路 | 1,500円 |
Screen X
都道府県 | 上映館 | 料金※ |
---|---|---|
北海道 | ユナイテッド・シネマ札幌 | 700円 |
宮城県 | 109シネマズ富谷 | 700円 |
東京都 | グランドシネマサンシャイン池袋 | 700円 |
東京都 | ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場 | 700円 |
東京都 | 109シネマズプレミアム新宿 | 700円 |
東京都 | 109シネマズグランベリーパーク | 500円 |
千葉県 | ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 | 700円 |
静岡県 | シネマサンシャインららぽーと沼津 | 600円 |
石川県 | シネマサンシャインかほく | 600円 |
大阪府 | 109シネマズ箕面 | 700円 |
三重県 | 109シネマズ明和 | 500円 |
山口県 | シネマサンシャイン下関 | 600円 |
福岡県 | ユナイテッド・シネマ福岡ももち | 700円 |
熊本県 | TOHOシネマズ熊本サクラマチ | 600円 |
沖縄県 | ユナイテッド・シネマ PARCO CITY 浦添 | 700円 |
上記16館に加え、
2024年の夏に『T・ジョイ京都(京都府)』で導入予定だそうです!
他の上映システム
映画館には他にも多数の上映システムがあります。
その中で筆者が鑑賞したことがあるものとScreen Xの比較・今後鑑賞してみたいものを紹介します。
鑑賞したことがあるもの
筆者が鑑賞したことがあるものですが、IMAX、Dolby Cinema、4DXの3つです。
(余談:筆者は北海道に住んでいるので鑑賞できるシステムが限られていて、2023年以前はIMAXと4DXしか見たことがありませんでした…。)
IMAX
映像やサウンドのクオリティはもちろん、客席の角度やスクリーンからの距離などシアター空間全体を独自に設計。
引用:https://www.unitedcinemas.jp/imax/imax.html
IMAX®シアターは、すべての要素にこだわって世界最高レベルの臨場感を追求しています。
映画鑑賞のイメージを塗り替える劇的な体験があなたを待っています。
とにかく画面が大きい!音がクリアに聞こえる!
映画の魅力を最大限に楽しめる感じがするので、筆者はIMAXが一番好きです。
また、座席が少しゆったりした作りになっているため、通常のシアターよりも周りの人が気になりにくいと思います。
鑑賞する際は一番後ろではなく、真ん中あたりの席で視界をスクリーンだけにして圧倒されることをおすすめします。
Screen Xとの比較
画面の大きさ・音響など、圧倒感を求めるならIMAX。
映画の世界への没入感を楽しむならScreen X。
作品のジャンルによって使い分けるのがいいと思います。
Dolby Cinema
Dolby Cinema®︎(ドルビーシネマ)は映像と音響のパワフルな技術に、卓越したシアターデザインが組み合わせられることにより、映画館を最高に魅力的なシネマ体験をお届けする空間へと変えます。
最先端の光学・映像処理技術を採用したドルビービジョン
プロジェクションシステムによって、他の映像技術を凌駕し、広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現するハイダイナミックレンジ(HDR)映像を実現します。
そして、ドルビーアトモスは、これまでにないリアルなサウンドでシアター館内を満たし、縦横無尽に空間内を移動させることで、今まで体験したことが無いような没入感を味わうことができます。
この両技術とドルビーシネマの洗練されたシアターデザインが一体となって作り出す空間の中で、驚くほど鮮やかでリアルな映像・サウンドをお届けすることで、まるで映画の世界に入ったような、劇的な進化を遂げたシネマ体験をお届けします。
引用:https://www.dolbyjapan.com/dolby-cinema
Dolby Atmos(音響) と Dolby Vision(映像)を組み合わせた上映形態です。
映画の前に流れる紹介映像の中で、「今見ているこの色は、実は黒ではありません。これが本物の黒。」というシーンがあるのですが、そのシーンの衝撃がすごいです。
わかるんです。本物の黒が…!笑
まだ1作品しか見ていないためなんとも言えない部分もありますが、
そういった経緯もあり、筆者は音響の良さよりも映像の鮮明さが印象に残っています。
Screen Xとの比較
メインスクリーンの大きさはそこまで変わりません。
映像の美しさを求めるならDolby Cinema、没入感を求めるならScreen X、という感じ。
4DX
4DX®とは、現在、映画業界で最も注目を集める、最新の<体感型(4D)>映画上映システムです。
引用:https://www.unitedcinemas.jp/4dx/
モーションシートが、映画のシーンに完全にマッチした形で、前後&上下左右に<動き>、その衝撃を再現。
さらに、嵐等のシーンでは<水>が降り、<風>が吹きつけ、雷鳴に劇場全体が<フラッシュ>する他、映画のシーンを感情的に盛り上げる<香り>や、臨場感を演出する<煙り>など、様々なエモーショナルな特殊効果で、≪目で観るだけの映画≫から≪体全体で感じる映画≫の鑑賞へと魅力的に転換致します。
通常のシアターでは得ることができない特殊効果によって、映画の持つ臨場感=魅力を最大限開放することができる、アトラクション・スタイルの映画上映システムです。
テーマパークに行かずともアトラクションのような体験ができるので、楽しみたい場合に有効だと思います。
じっくり作品に向き合うのは難しいので、筆者は既に鑑賞したことがある作品のみ4DXで見るようにしています。
特に、アクション映画やアニメ映画の鑑賞がおすすめです。
通常のシアターとは座席の作りがかなり違っていて、4つの座席が1セットになって動きます。
結構激しめに動くので、ポップコーンや飲み物がこぼれないように気をつけてくださいね!
Screen Xとの比較
どちらも臨場感・没入感を売りにしていますが、
アトラクション的に楽しみたいなら4DX、ストーリーをじっくりと味わいたいならScreen Xがおすすめ。
鑑賞してみたいもの
次に、鑑賞してみたいものです。
見たことのないシステムの方が多いですが、今回はその中でも特に気になった2つを紹介します。
TCX(TOHOシネマズオリジナル)
TCXというのは「TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN」の略。つまり、TOHOシネマズオリジナルのラージスクリーンということですね。
なんとこの独自規格のスクリーンは、実物大のマッコウクジラが入ってしまうほどの大きさだそうです!マッコウクジラを見たことはないのですが、相当大きいのだろうということがわかりますね…
また、壁・床・座席をダーク系のカラーで統一し、スクリーン以外の光の反射を軽減することで、より映像に没入した鑑賞体験ができるとのこと。
画面サイズ、音響共にIMAXとどう違うのか実際に鑑賞して比較してみたいです!
LIVE ZOUND(チネチッタ オリジナル)
ライヴプロデュース集団クラブチッタと手掛ける最新鋭のハイエンド音響装置。
引用:https://cinecitta.co.jp/livezound
音の職人が映画一作一作を、最適な音で調整し、その魅力を最大限に引き出します。
全身を包む弩級の重低音から、雪の舞音も逃さない広音域の表現が可能。
観客を心地よい新たな音の世界へと誘い込みます。
こちらは映像ではなく音響システムで、ライブハウスのノウハウを活かした日本最高レベルの音響が味わえるとのこと。
以下の3種類の中から作品に合ったものが採用されるようです。
ハーモニクス | 音楽映画・ミュージカルに適した、調和重視型 |
---|---|
ハードコア | 劇場が狂震(きょうしん)する超迫力重視型 |
ハイブリッド | 大迫力と調和を兼ね備えた万能型 |
筆者はミュージカルや音楽鑑賞も好きなので、是非いつかこのシステムでそういった作品を見てみたいです。
まとめ
今回はScreen Xについて、実際に体験した感想、鑑賞料金・上映館、他の上映形態との比較を書いてきました。
圧倒的没入感を得られるScreen Xですが、これに加えて個人的に嬉しかったのが、特典で限定ポスターがもらえたこと!
通常の鑑賞料金に+700円支払うだけで、最高の映画体験だけでなくポスターまでもらえるなんて、なんてお得なのでしょう。
皆さんも気になる映画があれば、是非Screen Xで鑑賞してみてくださいね!
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