こんにちは!しおねるです🦈
競技かるたを始めて1ヶ月ほど経ちました!
練習にもできる限り参加していて、少しずつ成長できていたら良いなと思って日々励んでいます。(まだ誰にも勝ったことはないですが…)
前回は競技の基本的な流れやルールをご紹介しましたね。
今回は、競技を進めるうえで重要になる「決まり字」や札の「定位置」について(筆者の復習を兼ねて)ご紹介したいと思います。
決まり字
大前提として、競技かるたでは上の句の音を聞いて、下の句で書かれている札を取ります。
そのうえで、決まり字というのは、そこまで聞けば札を取ることができる字のこと。
1首を例に挙げてみます。
【上の句】あきのたの かりほのいほの とまをあらみ
【下の句】わかころもては つゆにぬれつつ
この首の場合、「あ」で始まる札は16枚あるので、「あ」で取ることはできません。(ちなみに「あ」で始まる札が最多です)
次に「あき」までを見てみると、他に「あきかぜに」という札が1枚あるため、この場合は「あきの」まで聞けば札が取れるということになります。
決まり字=そこまで聞けば札を取ることができる字
定位置
前回の記事で、100枚のうち使う取り札は50枚、そのうち自陣に25枚を並べるとご紹介しました。
この自陣の札を並べるとき、一般的には札の定位置を決めておきます。
定位置を決めておくことで、
- 自陣の暗記時間を短縮できる
- 札を探さなくても取ることができる
といったメリットがありますので、競技をするうえでかなり重要なポイントとなってきます!
筆者も前回の記事の時点では訳もわからず札を並べていましたが、あの後自分用の札の配置図を作っていただいたので、今はそれに沿って並べています。
実際に配置を少しずつ覚えてくると、「この札あった!」という記憶だけで、自陣のその札がある場所へ向かうことができています。(まだ誰にも勝ったことはないですが…)
この札の定位置に、こう並べたまえ!という決まりはありませんが、いくつかコツはあるようなのでご紹介します。
大山札
6字決まりの札のことを「大山札(おおやまふだ)」と呼びます。
「あさぼらけ」「きみがため」「わたのはら」、それぞれ2枚ずつで計6枚あります。
上の句 | 下の句 |
---|---|
あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに | よしののさとに ふれるしらゆき |
あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに | あらはれわたる せぜのあじろぎ |
きみがため はるののにいでて わかなつむ | わがころもでに ゆきはふりつつ |
きみがため をしからざりし いのちさへ | ながくもがなと おもひけるかな |
わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの | くもゐにまがふ おきつしらなみ |
わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと | ひとにはつげよ あまのつりぶね |
大山札は決まり字が長く、他の札に比べて取るのに時間がかかってしまうため、“囲い手”を使って取ることが多いです。
そのため、大山札は囲い手がしやすい“利き手側の下段や中段の端”に置くことが多くなっています。
大山札は囲い手をしやすい「利き手側の下段や中段」に配置する!
1字決まり(む・す・め・ふ・さ・ほ・せ)
1字決まり、つまり上の句を1文字聞いただけで取ることができる札はこの7枚のみです。
上の句 | 下の句 |
---|---|
むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに | きりたちのほる あきのゆふくれ |
すみのえの きしによるなみ よるさえや | ゆめのかよひち ひとめよくらむ |
めぐりあいて みしやそれとも わかぬまに | くもかくれにし よはのつきかな |
ふくからに あきのくさきの しおるれば | むへやまかせを あらしといふらむ |
さびしさに やどをたちいでて ながむれば | いつこもおなし あきのゆふくれ |
ほととぎす なきつるかたを ながむれば | たたありあけの つきそのこれる |
せをはやみ いわにせかるる たきがわの | われてもすゑに あはむとそおもふ |
1字決まりの札は聞こえた瞬間に取ることができるため、反応速度が命です。
そのため、少しでも早く取ることができるよう下段に置くことが多いです。
ただ、すべての札を利き手側に置くと相手からも攻めやすくなってしまいますので、左右に分けて配置したほうが良いでしょう。
1字決まりは少しでも手に近くなるよう「下段」に配置する!
※相手から攻めにくくなるように左右に分ける!
共札(友札)
「あきのたの」「あきかぜに」など、同じ音から始まる札のことを「共札(友札)」と呼びます。
これは、くっつける派の人と離す派の人がいるみたいです。
それぞれのメリットとデメリットを考えてみました。
扱い方 | メリット | デメリット |
---|---|---|
くっつける | ・2枚同時に払える ・配置を覚えやすい | ・自分が取りやすい分、相手からも狙われやすい |
離す | ・相手から攻められにくい | ・暗記が大変になる |
これに関しては実際に練習していく中で自分がやりやすい方法にするのが良いかと思います。
共札(友札)はくっつける派と離す派がいる。練習の中で自分に合った方法を選ぶ!
まとめ
競技かるたを始めるためにはまず100枚すべて覚えるところからとなりますが、筆者は一生懸命札だけで覚えようとしていたときよりも、配置を決めてからのほうがスッと頭に入ってくる感覚がありました。
決まり字に関しても、最初は1字決まりだけを一生懸命取っていましたが、配置を決めてからは「この札はさっき共札が読まれたから1字で取れるな」などと決まり字を意識して動くことが(おそらく)できるようになってきています。
札や決まり字を机上で一生懸命覚えることも大切ですが、定位置を決めて実践してみることでよりインプットされやすくなるのではないかなと思いますので、「覚えられない!」と困っている人は一旦定位置を決めてみてはいかがでしょうか?
意外と考えることがたくさんある競技かるた。
ですが、その分やりがいがあってすごく楽しいですし、毎回下半身がすべて筋肉痛になるためいい運動にもなっていると思います。
興味を持っていただけたら、ぜひ地元のかるた会にまずは見学からでも行ってみてください!
筆者は秋の大会に向けて、まずは初勝利を収めるところからがんばりたいと思います!
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