今回は「TG02」という激安ワイヤレスイヤホンのレビューです。
もはやブランド名すら分からない、怪しいとしか言いようがない製品ですが、一応AliExpressだけじゃなくAmazonでも販売されています。
価格は800円~2000円ぐらい。
AliExpressの販売ページはこちら
ブランド名が分からないと書きましたが、シリアルナンバーや製造者、海外の認証マークはかろうじてパッケージ(ボロボロの袋)から判別出来ましたので、無事「技適特例」に申請をし、使用・レビューを行っています。
ちなみにAmazonの商品ページでは、メーカー名として「Generic」の記載がされていて、いわゆるジェネリック家電みたいなものとして認識されている様子。
最初から激安で販売する前提で作られ、ブランド名すら与えられないのはなんかちょっとかわいそうな気もする。
TG02とは
製品名 | TG02 |
Bluetooth | 5.0 |
イヤホンのバッテリー容量 | 50mah |
ケースのバッテリー容量 | 1200mah |
ケースの充電時間 | 約1時間 |
通話、音楽時間 | 約4時間 |
有効距離 | 10メートル |
オーディオ形式 | wav/wma/ape/flac |
機能 | デジタルディスプレイ、ハイファイサラウンドサウンド、ノイズリダクション |
サイズ | 7.9cmx4.6cmx3cm |
イヤホン単体での再生時間は約4時間、ケースを含めた使用可能時間は明記されていませんが、イヤホンのバッテリー容量が50mah、ケースのバッテリー残量が1200mahなので、5、6回はフル充電できそう。
ケースのプラスチック感は否めないですがイヤホン本体はチープな印象はありません。
商品ページによるとケースのバッテリーは1200mahでモバイルバッテリーになるらしい。さすがにスマホに繋ぐのはこわいので試してませんが…。
イヤホン本体はやや厚みがあるもののちゃんとした形状で、装着感も悪くありません。同じ激安のワイヤレスイヤホンでダイソーの1000円のものが手元にあったのですぐに比べてみましたが、こちらのほうがデザインや質感は全然良いです。
充電ケースにイヤホンとケースのバッテリー残量を示すLEDディスプレイ表示機能があります。あとどれくらい使えるのか判別しやすく、かなり便利です。国内メーカーのものではあまり見かけない仕様ですが、便利なのでぜひ真似してほしいところ。
TG02の操作性について
イヤホンにはタッチパネルを備えており、ワンタップで再生/一時停止、長押しでsiriなどの音声アシスタントの操作が行えます。
ただ、曲送り/曲戻しの操作が難点。
前の曲に戻るなら「R」、次の曲に移るなら「L」のイヤホンのタッチパネルをダブルタップしなければいけないのですが、本体にその「L」「R」の記載が無いため、カンでどちらかを押してみるしかありません。
- ワンタップ:再生/一時停止
- ダブルタップ:「L」で曲送り、「R」で戻し
- ロングタップ:音声アシスタント
もちろんスマホとかソース側で操作すればそれでいいんですが、イヤホンにタップするだけで曲送り/曲戻しって結構使いたい場面が多い操作なので、これがスムーズに行えないのはかなり使いづらい。
TG02の音について
Bluetooth 5.0に対応しており、手持ちのiPhoneにワイヤレス接続して音質を確かめてみました。
音質は、低音が強めにチューニングされており、全体的にぼんやりとした印象です。高域がもっと伸びてほしいとか、音源によっては低音が強調され過ぎるとか、細かいところに不満は感じますが、全体的には「わりと聴ける」と思いました。オーディオにそれほどこだわりがない人なら、十分満足できるレベルではないでしょうか。
ノイズリダクションに対応しており、ノイズキャンセリングほどの強烈な効果は実感できないものの、風切り音などノイズの抑制が確かに出来ていることを感じました。
ノイズリダクション→ノイズ成分だけを抽出するフィルターを使って外部からの振動を減少させる
ノイズキャンセリング→反対方向の波形を生成し内部からノイズを抑制する
スマホとの接続や安定性にも特に問題は感じず、今は低価格帯でもこのぐらいの物が買えるんだなーとちょっと驚きました。
感想:こだわらないなら十分使える
音質や装着感、接続の安定性といった基本性能は、この価格にしては悪くなく、そこまでこだわらない人なら十分使えるレベルだと思います。
曲送り/曲戻しの操作については残念ですが、値段の割には健闘しているといえると思います。
初めて完全ワイヤレスイヤホンを使うという方や、そこまで予算をかけられないという方にはオススメです。
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