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競技かるたを始めました【実践編:競技の基本】

みなさんこんにちは、しおねるです🦈

以前、かるたを始めたいという記事を書いたのですが、

このたび!!!満を持して!!!!!ついに入会いたしました!!!!!!

そして初回練習に参加してきたのですが、覚えることがめちゃくちゃ多くてぶったまげました。

ということで今回は、(筆者の復習を兼ねて)競技かるたのさまざまなルールをご紹介したいと思います!

目次

競技の流れ

対戦は一対一です。それぞれが取り札100枚の中から無作為に25枚ずつ選び、自分の前(「自陣」と呼ぶ)に並べます。読手が読む短歌の上の句を聞き、相手より先に札を取ります。「相手陣」の札を取った場合は、自陣の任意の札を相手陣に送ります。そうして自陣の札がなくなった選手が勝ちとなります。
しかし、相手に勝つためには自分に有利な札の配置、試合の経過と共に変化する「決まり字」の暗記、読手の声に瞬時に反応する研ぎ澄まされた神経と判断力、札を取る俊敏でしなやかな体の動きなど様々な能力が求められます。知力に加えて日々の鍛錬と経験によって培われたメンタル&フィジカル両面の総合力で勝敗を決する、それが「競技かるた」です。

引用:一般社団法人全日本かるた協会「はじめての競技かるた」https://www.karuta.or.jp/karuta/first-time/

まずはどのように競技が行われていくのか、基本的な流れを確認しましょう。

①100枚の取り札をかきまぜ、25枚取る

100枚のうち、使う取り札は50枚だけ。

つまり半分が空札(場にない札)となり、場にあるかないかをしっかり判断して取ることが重要になります。

得意札を選ばないよう、裏向きにして札をかき混ぜ、その中から25枚選びます。

・選び終わるまで札は裏向きにしておく(得意札を選ばないようにするため)
・25枚取る時に5枚ずつ束ねると数えやすい

②取り札を並べる

取り札を選んだら、次はそれを並べます。

引用:https://www.karuta.or.jp/karuta/first-time/

並べる際の決まりは3つだけ!

  • 敵陣と自陣の間の距離は3cm程度(畳の目3つ分)
  • 各段の間は1cm程度(畳の目1つ分)
  • 横の長さは87cm

この3つに沿っていれば、どの位置にどの札を配置しても問題ありません。

慣れてきたら相手が攻めにくいように並べたりする戦法もあるみたいです。(筆者はまだわけもわからず並べております)

【並べ方のルール】
・敵陣と自陣の間の距離は3cm程度(畳の目3つ分)
・各段の間は1cm程度(畳の目1つ分)
・横の長さは87cm

③15分間で札の位置を暗記する

札を並べ終わったら、15分の暗記時間

この間に自陣と敵陣の札の位置を覚えます。

残り2分になると素振りができるようになります。

素振りというのは野球みたいなのではなく、札に触らないように畳をバシバシやるやつです。

④競技スタート!

暗記が終わったらいよいよ競技が始まります!

まずは、対戦相手と読手に一礼。礼儀を重んじるのもかるたの素敵なところだなと思います。

その後、序歌と呼ばれる百人一首とは関係のない短歌が一首だけ読まれます。

一般的には、王仁(わに)という作者の「難波津に 咲くやこの花冬ごもり 今を春べと咲くやこの花」という歌が用いられています。

・開始時、相手と読手に「よろしくお願いします」と一礼する
序歌が読まれてから競技開始

⑥どちらかの陣の札がなくなるまで競技を行う

競技かるたでは、先に自陣の札がなくなった方の勝利となります。

自陣の札を取った場合はもちろん1枚減ります。では、敵陣の札を取った場合は?

「敵陣の札が1枚減るじゃん!」と思いますよね!わかります。

敵陣の札を1枚取った場合は、自陣の札を1枚相手に送ります。

※後述しますが、札を送る際は挙手を忘れずに!「ちょっと待ってください」を周りに示すためです!

こうしてどんどん自陣の札を減らして勝利を目指すのです!!!

敵陣の札を1枚取ったら、自陣の札を1枚送る(挙手を忘れずに!)

競技のルール

競技の流れを把握したところで、次に競技全体のルールを確認していきます!

参考:一般社団法人全日本かるた協会「ルール詳細」

構え

札が読まれるまで、いわゆる「構え」の状態には決まりがあります。

第八条 構え
競技者は、左右どちらか一方の手を札を取る手(以下、有効手という)と定め、上の句が読み始められるまでは、畳に接した状態で自陣の下段よりも手前に置いておかなければならず、頭は自陣の上段より対戦者側に出してはならない。

引用:一般社団法人全日本かるた協会「ルール詳細」

上の句が読まれるまで、

札を取る方の手(有効手)は自陣下段より外に畳に接した状態で置いておかなければならず、

自分の頭は自陣上段より相手側にはみ出てはいけません。

構えるときは、
・札を取る方の手(有効手)を自陣下段より外、かつ畳に接した状態
自分の頭は自陣上段より相手側にはみ出ないように

取り(獲得)

基本的には、先に札を触った方が「取り(獲得)」となります。

第十条 取りの成立

出札が競技線内にあるうちに、対戦者より早く有効手で直接触った者が出札を取ったものとする。(札 直接の取り) また、共に札直接の取りではなかった場合でも、出札を完全に有効手で競技線外に押し出したときは、 その札を取ったものとする。(札押しの取り)

引用:一般社団法人全日本かるた協会「ルール詳細」

そして、筆者はこれを知らずびっくりしたのですが、

直接その札を触らずとも、読まれた札を払って競技線から押し出しても取りになるのです!(札押しの取り)

引用:https://www.karuta.or.jp/karuta/first-time/

(だとしても、空札かどうか、自陣か敵陣かを瞬時に判断して払わなければならないので、簡単になるわけではないですよ!)

直接札に触れるだけでなく、出札ごと払って競技線外に押し出しても取りになる

お手つき

お手つきにはいくつかパターンがあります。

①空札なのに札に触れてしまったとき

そもそも場にない札なのに、場にある札を触ってしまったときはもちろんお手つきになります。

②出札がない陣に有効手で触れたとき

敵陣の札が読まれたのに自陣の札を触ってしまったとき、

そして、自陣の札が読まれたのに敵陣の札を触ってしまったときもお手つきになります。

第十四条 お手つき

出札が無い方の陣の札を、その札が競技線内にあるときに有効手で触れた場合、これをお手つきとする。

引用:一般社団法人全日本かるた協会「ルール詳細」

お手つきの際の送り札

お手つきをしてしまった場合には、1回のお手つきにつき1枚、相手から札が送られます。

第十六条 送り札

対戦者の陣にある出札を取った場合、もしくは、対戦者がお手つきをした場合、自己の持札1枚を対戦者に送ることができる。 また、出札が双方いずれの陣にもない時に、対戦者が両方の陣の札にお手つきをした場合は、2枚送ることができる。

引用:一般社団法人全日本かるた協会「ルール詳細」

ちなみに2人ともお手つきをした場合は、送り札が送られ合う=相殺となるため何もなかったのと同じ扱いです。

空札でも出札でも、読まれた札がない陣に触るとお手つきとなり、相手から札が送られる

マナー

先ほど競技かるたは礼儀を重んじるとお伝えしました。

競技前の礼以外にも様々なマナーがあるため、(筆者が特に注意しなければいけないものを)いくつかご紹介します。

参考:一般社団法人全日本かるた協会「競技かるたマナーブック

音を立てない

下の句から上の句にかけての余韻(よいん・約 3 秒)に入ってからは、一切の音をたててはいけません。
動きも息も止めます。

引用:一般社団法人全日本かるた協会「競技かるたマナーブック

下の句の読みが終わってから次の札の上の句に入るまで、少し無音の時間があります。

その間、本当に何一つ音を立ててはいけません

次の札を取るための構えの姿勢は、前の札の下の句が読まれている間に行います

試合をしている場内では私語厳禁ですが、この時間は特に細心の注意を払ってください。

下の句から上の句にかけて音がない時間は、絶対に音を立てない

相手と札に足先を向けない

立てひざや中腰で、札を並べたり、送り札をしてはいけません。
相手や札に足先を向けないようにします。

引用:一般社団法人全日本かるた協会「競技かるたマナーブック

いいですか皆さん、膝を立ててはいけません!!!!!(癖で何回もやってしまいました。本当にすみません)

構えるときや礼をするとき以外は膝を崩しても問題ないですが、

相手、そして札に足の先を向けないよう注意しましょう。

相手や札に足先を向けない、膝を立てない

挙手のタイミング

読手に「ちょっと待ってください」を示すための挙手は、主に下記のタイミングで行います。

  • 敵陣の札を取って、自陣の札を送るとき
  • 相手が札を直したり、移動するとき

相手が並べているときは、読手に見えるように、手をまっすぐにあげ、読みの開始を待ってもらいます。

引用:一般社団法人全日本かるた協会「競技かるたマナーブック

基本的には動作しない側の人が挙手し、動作が終わったら手を下げましょう。

挙手は、札の配置や移動の際に、基本的には動作しない側が行う

身だしなみ

・動くと音が出る服装、対戦相手が気になるような服装・アクセサリーなどは着用してはいけません。

・けがをしない、相手にけがをさせないよう、爪は短く切りそろえ、利き手の指輪や腕時計、ミサンガなどは外しておきます。

引用:一般社団法人全日本かるた協会「競技かるたマナーブック

一般社会でもそうですが、身だしなみは相手がどう思うかが重要です。

相手が気になるようなものは身につけず、相手を怪我させないように爪は切り揃えておくなどの配慮をしましょう!

また、マスクの着用を求められた際は必ず着用するようにしてください。

身だしなみは相手がどう思うかに配慮する

まとめ

いかがでしたか?

ルールは「自陣の札がなくなれば勝ち」というかなりシンプルなもので、それに付随して色々ルールやマナーがありましたね。

(書きながらとても良い復習になって助かりました。ありがとうございます。しかしいかんせんマナーの部分が心配です…)

「競技かるたってこんな感じなんだ!面白そう!」と少しでも興味を持っていただけたら、まずは和歌ひとつひとつを鑑賞してみたりするだけでも面白いのではないかなと思います!

筆者は次回の練習までに100首完璧に覚えて、次は札の配列法則などを学んできたいと思います!

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この記事を書いた人

好奇心旺盛すぎて何にでも興味関心を示す。知らないことを知ることと、スポーツ・映画・アニメ・ドラマ・舞台・音楽・美術・自然・人間…など、とにかくなにかを鑑賞することが好き。自分が良いと思ったものやことを言葉や絵で伝えることが得意。好きな生き物はサメです。

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