無料で低遅延なリモートデスクトップツールのParsec。
以前の記事ではParsecの導入方法や、自宅のゲーミングPCにParsec経由で接続してスマホでSteamのゲームを遊んでみた様子などをご紹介してきました。
今回はそんなParsecを利用して、オフラインCo-opプレイが出来るゲームを、離れた場所からオンラインで遊んでみるということを試してみましたのでご紹介します。
使用する環境
協力プレイなので当然相手が必要です。今回は編集長に相手をしてもらいつつ、PCのスペックや回線速度なども教えてもらいましたので、参考に掲載しています。
なお、今回のテストプレイではホスト(接続される)側を編集長、クライアント(接続する)側を私でやっています。
ホスト側
CPU:AMD Ryzen5 3500
メモリ:32GB
GPU:NVIDIA Geforce GTX1660ti
ダウンロード速度:約20 Mbps
アップロード速度:約10 Mbps
クライアント側
CPU:Intel corei3 12100
メモリ:16GB
GPU:Intel UHD Graphics 730
ダウンロード速度:約70 Mbps
アップロード速度:約20 Mbps
ホスト側クライアント側どちらもWimaxのホームルーターに有線LANでインターネット接続しています。
一般的な指標として、リモートデスクトップ接続に快適とされる通信速度は10Mbps~30Mbps程度とされ、今回の場合は上り下りどちらもとりあえず基準をクリアしている数値です。
ただし、今回は映像の出力やコマンド入力など、リアルタイムでの正確なリアクションが求められるアクションゲームの操作なので、遅延の有無や程度が気になるところではあります。
Parsecでの接続
お互いのPCにParsecをインストールし、フレンド申請と承認をしたら、接続先として自分の端末の他にフレンドの端末も表示されるようになります。
クライアント側は相手の端末を選択してConnectをクリック、ホスト側に承認されると接続が完了します。
プレイしたゲーム
今回はSteam版のBIOHAZARD REVELATIONS 2(バイオハザードリベレーションズ2)をプレイ。
2017年発売の古いタイトルで、ナンバリング作品ではない外伝的な内容ですが、シナリオクリア型のオムニバス形式で主人公2人の視点が章ごとに切り替わることで、まるで海外ドラマを見ているような感覚でプレイできる良作です。
武器を集めたりキャラを育成したりといったハクスラ的な楽しみが出来るレイドモードも楽しいですが、なんといってもストーリーモードでサブキャラがプレイヤーキャラに付いてくるパートナーシステムが面白く、自分が主人公、友達にサブキャラをプレイしてもらうという遊び方が出来ます。
このCo-opプレイはオンラインに対応していないので、本来は2人が同じ場所にいなければ出来ない遊び方ですが、今回はParsecを使用してリモートアクセスすることでオンラインで擬似的にCo-opプレイしてしまおうというわけです。
実際のプレイ動画
短い動画ですが、上下の画面を見比べると遅延などもなくプレイ出来ていることがお分かりいただけるかと思います。
ホスト側でゲームを起動したらすぐにプレイできますし、今回はカットしていますがゲーム音にもクライアント側として感じる遅延はありませんでした。
唯一気になったポイントとしては、しばらくプレイしていると、おそらく通信回線の不具合によって、こちら側でゲームが強制終了されてしまったという点ですが、他の環境で試していないうえ、ボイスチャットで何時間も話していても途切れることの無い環境ではあるので、再現性のある不具合なのか検証する必要はあります。
一度接続できてしまえば遅延もなく快適にゲームをプレイ出来たので、他の回線や端末、ゲームの違いでも試してみたいところです。
まとめ
- Parsecを利用して本来はオフラインでしか出来ないCo-opプレイをオンラインで出来るか試した
- 快適にプレイ出来たもののおそらく通信回線が原因の切断で終了
- Parsecでの接続はゲームであっても遅延を全く感じない
- バイオハザードリベレーションズ2はおすすめ
今回は下記のようなゲームパッドでプレイしていますがホスト側の設定でマウス/キーボードの操作を可能にすればゲーム以外でのリアルタイムでの共同作業も可能になります。
クライアント側はPCのスペックを気にしなくても良い点や、ホスト側さえゲームを持っていれば2人で遊べるという点を考えれば、遊びの可能性は無限に広がると感じました。
オンラインマルチプレイが出来ないタイトルを友達と遊びたいけど家に行くのもなあ…という大人のゲーマーにはとてもおすすめなので是非一度お試しください!
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