こんにちは。編集長の川畑です。
賃貸のマンションなどに住んでいて、インターネットが共有回線となりグローバルIPもマンション全体で共有している為、外出先から自宅環境へのアクセスが難しい。など困っている方はいませんか?
私が回線として使っているNURO光もMAP-E方式が徐々に広がって来ており、複数回線でグローバルIPが共有されている環境へシフトされていっています。


グローバルIPが付与されないインターネット環境で、自宅環境へアクセスする手段はいくつかあると思いますが、個人的には、今回紹介する「tailscale」が最も簡単で使い勝手の良い選択肢なのでは!?と思っています。
tailscaleとは?
「tailscale」は、インターネット越しにある複数のネットワーク(例えば、外出先で使用しているスマホと自宅にあるNASなど)が、同じネットワーク内にあるかの様に接続が出来るVPN(仮想プライベートネットワーク)を簡単に実現するソフトです。
「tailscale」は「WireGuard」という、シンプルで高速なVPNシステムを利用して作られており、中央にサーバーを介さずP2Pで通信する仕組みを採用していることから、安全性も優れています。
冒頭で言ったように、グローバルIPが無い環境でも簡単に機器同士を接続することが出来ます。
簡単に導入でき、機能も十分
tailscale接続 簡単3ステップ
①「tailscale」の公式サイトでアカウントをつくる
②通信したい端末に「tailscale」をインストール
③通信したい端末「①」で作ったアカウントにログインしてマシンが登録されていることを確認
これだけで、「tailscale」をインストールした端末間での通信が出来るようになります。
サブネットルーター機能で、ネットワーク内の他端末へのアクセスも可能
「tailscale」には、サブネットルーター機能が実装されており、機能を有効化することで、サブネットルーター機能が有効化された端末と同一ネットワーク内にある他の端末、サブネットルーター機能を有効化した端末と「tailscale」で接続された端末間の通信も可能になります。


上記画像の様に、自宅内にあるPC「1」と外出先のPC「A」にtailscaleをインストールして、接続する。
次に、PC「1」で稼働しているtailscaleで「Subnet routers」という機能をONにすると、PC「1」と同一ネットワーク内にあり、アクセス出来る各端末(tailscaleをインストールしていない端末)のPC「2」やPC「3」へも、外出先のPC「A」からアクセスできる様になる。便利!
ちなみに、リモートで自宅にあるPCを操作したいよ。ってだけの人は、tailscaleを使わなくても、ParsecやMoonlightで実現可能です。




自宅ファイルサーバーやNAS、リモートデスクトップなどが簡単に
「tailscale」を利用する事で、自宅にあるファイルサーバーやNAS・ウェブカメラへのアクセス、リモートデスクトップ接続などが、VPN経由で簡単に扱える様になり、IT機器を活用して仕事している方は特に利便性が上がりますね。


外出先でPCを良く使う仕事をされていたり、趣味をお持ちの方は、自宅の機器に簡単にアクセス出来る環境があると非常に便利です。
次回以降に、実際に「tailscale」の導入する手順を纏めていきます。お楽しみに!
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