アラサー・アラフォー世代になり親が高齢者になってくる世代になると、自分の両親が使用している携帯の契約も支払いも自分がやっているというケースも少なくありません。
親に携帯を渡して使ってもらう場合、コスト面から格安SIM(格安スマホ)を検討する人も多いと思います。
格安SIMは料金が安い反面、店舗が少なくて不便な事が多かったり、通話や通信の品質が気になるといったデメリットもあります。
大手キャリアと同じように使えると思って申し込むと「こんなはずじゃなかった」ということになってしまうこともあるかもしれません…。
シニア世代が格安SIMを使う時どのような点に注意すればよいのか、選び方やおすすめの携帯会社を紹介していきます!
2023年秋開始の新サービスについてまとめました!こちら↓
シニア世代のスマホ 選び方のポイントは
スマホのサービスやプラン選びは月額料金や通信品質、サポートの有無など、用途に応じて考慮すべき点が多岐にわたります。
親にスマホをプレゼントして使ってほしいという場合に選び方のポイントとなりそうな点をまとめてみました。
- サポートの充実度
- 家族割や60歳以上の割引などの特典の有無
- 通話かけ放題のプランやオプションの有無
サポートの充実度
格安SIMには店舗を設けておらず、契約やサポートはオンラインのみというサービスも多いです。シニア世代でスマホに慣れていないという人は、実店舗のある格安SIMを選ぶようにした方が良いでしょう。オプションで電話サポートや遠隔サポートを受けられるサービスもあります。
実店舗でサービスを受けられる格安SIM
ワイモバイル(全国に約4,000店)、UQモバイル(auショップを含む全国2,300店舗以上)、イオンモバイルなど
家族割や60歳以上の割引などの特典があるか
家族で持つとお得になったり、60歳以上の方に向けた専用のプランやキャンペーンを行っていることがあります。自分と親の携帯会社を合わせて持ちたいと言った場合やシニア専用のプランでお得に持ちたいといった場合に考えるべきポイントです。
家族割やシニア用の特典がある格安SIM
ワイモバイル(家族割引・2回線目以降1,188円割引)、イオンモバイル(やさしいプラン)
通話かけ放題のプランやオプションの有無
シニア世代は、メールやチャットアプリよりも通話をよく利用するという人も多いと思います。時間や頻度を気にせず通話を利用できるプランやオプションが用意されている格安SIMを選択するのがおすすめです。
通話をお得に出来る格安SIM
ワイモバイル(60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン)、楽天モバイル(専用アプリで国内通話無料)
シニア世代におすすめの格安SIM6選
結論から言うと、大手キャリアのサブブランドとして運営されている格安SIM(MNO系)がおすすめです!
日本の携帯電話会社には、ドコモ、au、ソフトバンク、そして2019年にMVNOからMNO(自社回線)に転身を遂げた唯一のキャリアである楽天モバイルを含めた4社が大手として存在しています。
その他の選択肢として、上記のキャリアの回線の一部をレンタルして格安でサービスを提供しているMVNO系(mineo、IIJmio、HISモバイルなど)のサービスが存在し、各社独自のサービスがそれぞれ展開されています。
スマホに慣れていないシニア世代には、サポートなどの面で安心して使用できる大手キャリアの運営する格安SIMをおすすめします!
大手キャリアから回線の一部を借りて格安の金額で利用できるSIMを提供している通信会社が登場し「格安SIM」と言われていましたが、現在では大手キャリアがブランドの一つとして展開している格安のプランも区別なく格安SIMと呼ばれるのが一般的です。いまや格安SIMと言ったら安い金額で使えるスマホの総称のようなイメージでしょうか。
ワイモバイル
ソフトバンクの格安サブブランドで実店舗のダントツの多さが特徴です。シンプルな料金プランとTVCMで加入者数の多い格安SIM。家族割で2回線目が月額1,188円割引になるうえに、シニア限定で通話かけ放題がお得になるオプションもあります。
シンプルSプラン | シンプルMプラン | シンプルLプラン | |
月額料金 | 1,980円(税込2,178円/月) | 2,980円(税込3,278円/月) | 3,780円(税込4,158円/月) |
データ量 | 3GB | 15GB | 25GB |
- 全国に約4,000以上店舗があるのでサポートが圧倒的に受けやすい
- 家族割で2回線目が1,188円/月割引なので親や子供に持たせる使い方に最適
- 60歳以上の場合、通話がかけ放題のオプション「スーパーだれとでも定額(S)」が月額770円で使える
UQモバイル
auがサブブランドとして展開している格安SIMです。格安SIMとしては昔からあるサービスで信頼感があります。auショップで店舗サポートが受けられる点や、コミコミプランの圧倒的コスパの良さでおすすめの格安SIMです!
トクトクプラン | コミコミプラン | ミニミニプラン | |
月額料金 | 980円(税込1,078円/月) / 1,980円(税込2,178円/月) | 2,980円(税込3,278円/月) | 980円(税込1,078円/月) |
データ量 | 1GBまで / 15GBまで | 20GB(10分以内の通話無料付き) | 4GB |
- 20GBで2,980円、10分以内かけ放題付きのコミコミプランが最強
- 家族セット割で2~10回線まですべて550円/月割引なので家族みんなで入ればお得
- トクトクプラン、ミニミニプランでも60歳以上なら通話放題が月額880円
楽天モバイル
従量制で使わなければ勝手に安くなるプランが魅力です。専用アプリで通話が無料。楽天市場での獲得ポイントが3倍アップと楽天市場をよく利用する人ならおすすめです。
2023年秋頃と噂されているプラチナバンドの獲得によりサービス向上が見込まれていて今後に期待大のサービスです。
使用したデータ使用量に応じて支払金額が自動的に決定 | |||
月額料金 | 980円(税込1,078円/月) | 1,980円(税込2,178円/月) | 2,980円(税込3,278円/月) |
データ量 | 3GBまで | 3GB超過後20GBまで | 20GB超過後 |
通話 | アプリ使用で国内通話無料(アプリ未使用時30秒22円) |
- 使わなければ勝手に安くなる段階性の料金プランでプランで悩む必要無し
- 専用アプリから通話をかけるだけでずっと通話無料
- 楽天ポイントがめちゃくちゃ貯まる
- プラチナバンド(700MHz~900MHzの周波数帯域)を獲得予定で将来性抜群
LINEMO
LINEにかかる通信料が無料でLINEをメインで使用するならおすすめ。ソフトバンクのサブブランドですがオンライン専用プランなのがシニア世代にとっては難点かも。20GBプランならスタンプの使い放題付き。
ミニプラン | スマホプラン | |
月額料金 | 1,980円(税込2,178円/月) | 2,480円(税込2,728円/月) |
データ量 | 3GB | 20GB |
- メッセージも通話もLINEで済ます使い方ならデータ消費がほぼ0
- ソフトバンク運営なのでキャリア品質
イオンモバイル
あのイオンが提供する格安SIM。格安SIMながら全国にある店舗でサポートを受けることが出来るのが強み。60歳以上限定のやさしいプランやシェアプランなど、プランが多様でやや複雑に感じますが最適なものを選べばお得に使えます。
さいてきプラン | ||||||
月額料金 | 803円(税込) | 858円(税込) | 968円(税込) | 1,078円(税込) | 1,188円(税込) | 以降1GBごとに+100円 |
データ量 | 500MB | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB |
やさしいプラン(60歳以上限定) | ||||||
月額料金 | 748円(税込) | 858円(税込) | 1、188円(税込) | 1,408円(税込) | ||
データ量 | 0.2GB | 3GB | 6GB | 8GB |
シェアプラン | ||||||
月額料金 | 2,288円(税込) | 2,508円(税込) | 2,948円(税込) | 3,388円(税込) | ||
データ量 | 2人で9GB(1人/4.5GB) | 3人で9GB(1人/3GB) | 4人で9GB(1人/2.2GB) | 5人で9GB(1人/1.8GB) |
- 全国にあるイオンで手厚いサポートが受けられる
- 60以上限定など多彩なプランで自分に合ったプランを選べる
irumo
ahamoに続いてドコモが展開する格安ブランドで、なんといっても安心のドコモ品質であることが魅力。全国のdocomoショップでも契約やサポートが受けられます。
月額料金 | 2,167円(税込) | 2,827円(税込) | 3,377円(税込) | 550円(税込) |
ドコモ光加入 & dカード払い時 | 880円(税込) | 1,540円(税込) | 2,090円(税込) | – |
データ量 | 3GB | 6GB | 9GB | 500MB |
- ドコモの店舗でサポートを受けられる新しい格安SIM
- ドコモ光の契約やdカードを持っているなら最安値級
ご紹介した以外にも格安SIMにはドコモのサブブランドの「ahamo」やauの「povo」などで契約者を増やしているサービスが有りますが、これらは「デジタルネイティブ世代」と言われる10代20代の若者向けのオンライン専用プランになっていて、シニア向けとは言えないので今回はご紹介していません
端末は何がおすすめ?シニア向けのおすすめ機種はiPhone1択!
日本におけるスマホのシェアはiPhone(iOS)とAndroidが約50%ずつを分け合うような状況だと言われています。つまり半々。
ただシニア向けにおすすめするスマホはiPhone1択です!
理由を以下にまとめていきますので参考にしてください!
シニア向け用スマホ(おすすめ度→低)
格安SIMに限らず、最近は携帯各社が「かんたんスマホ」みたいな高齢者でも使いやすいというコンセプトの端末を販売していますが、はっきり言っておすすめしません。
シニア向けスマホをおすすめしない理由
1.スペックが低く使いやすいのは最初だけ
かんたんスマホのような端末はボタンやフォントが大きく最初は使いやすいのですが、スマホの操作に慣れてきて「もっとこうしたい」という要望が出てきた時にカスタマイズ性が低く、それに応えるだけのスペックを持っていないものがほとんどです。
2.値段が高い
シニア向けのスマホとして販売されている端末は妙に値段が高いものが多いです。上記のようにそれほどたいしたスペックでも無いものが5万円以上とか平気でします。後述しますがそれぐらい出すならSIMフリーのiPhoneを自分で用意したほうがマシ。
3.利用者が少ないので使い方を誰も知らない
不具合が起きたりちょっとした操作で迷ったりしたときにネットで調べたり家族に使い方を聞くような場面も多いと思いますが、かんたんスマホを持っている人はものすごく少ないので、ネットで情報を検索してもあまり出てこなかったり、家族ですら使い方がよく分からないということが起きがち。
android(おすすめ度→低)
Androidを搭載したスマホは複数のメーカーから販売されており、同じOSにも関わらず操作性や操作感が違って「なんかしっくり来ない」といったことはよくあります。スマホをいじるのが好きな若者などにはむしろカスタマイズなどを楽しめるポイントなんですが、スマホに慣れていないシニア世代にはおすすめできるとは言い難いです。
iPhone(おすすめ!)
シニア世代におすすめしたい端末はずばりiPhoneです!
iPhoneは年齢性別を問わず利用者が多く、家族に誰もiPhoneを使っている人がいないということはほぼ無いと思われるので、シニア世代がなにか困った時にも安心。使いやすさという点でも、iPhoneとiOSのシンプルで洗練された操作性はアップデートを繰り返す中でも一貫しているので、とにかく使いやすさを重視するならおすすめ。
今のおすすめは比較的お手頃に購入できるエントリーモデルの「iPhoneSE3」で、今回ご紹介した中ならUQモバイルやイオンモバイルで5万円台で販売されています。
格安SIMのSIMカードのみを契約する場合、SIMフリーのiPhoneをアップルストアや中古まで視野に入れるならメルカリやゲオの実店舗などでも手に入れることができます。
まとめ
「親にスマホを持たせたい」と思った際の選び方やおすすめの携帯会社の情報をまとめてみました。
さまざまなプランやオプションがあり、それぞれメリット・デメリットがありますが、シニア世代だということを考えると質問やトラブルがあった際に、サポートが受けられる体制を整えることが重要です。
今回ご紹介した内容を参考にしていただいて自分の親の興味やニーズに合ったサービスを選ぶようにしましょう
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