Googleの対話型AIチャット「Bard」が2023年9月19日大規模アップデートされ、画像認識やGoogleの他のサービスとの連携など便利そうな機能がいくつか追加されています。
主なアップデート内容をまとめてみました。
1. 画像を含む質問への対応
これまでのBardは、テキストのみの質問に対して回答していましたが、今回のアップデートで、画像を含む質問にも対応できるようになりました。これは「Google レンズ」の技術の応用しているとされ、たとえば「エッフェル塔の写真を見せて」と入力すれば、Bardはエッフェル塔の画像を表示します。また、「エッフェル塔は何回建てですか?」と質問すると、Bardはエッフェル塔の階数を解答してくれると共にエッフェル塔の画像を表示してくれるようになりました。
2. 回答の長さや口調のカスタマイズが可能に
Bardの回答は、これまで簡潔な「ですます」口調の回答をしていました。今回のアップデートで追加された書き換えツールを使うことにより、解答を短くしたり、長くしたり、フランクな口調に変更したりといったカスタマイズが可能になりました。
3. Googleの既存サービスとの統合
「Bard Extensions」という機能でまだ英語版のみの提供ですが、今回のアップデートの目玉とも言える機能です。
これまでのBardは、Googleの検索エンジンを介して情報を引き出すことにしか対応していませんでした。ただ、今回のアップデートにより、BardはGoogleのその他のサービスとも統合されるようになります。例えば、自分のGmailやGoogle カレンダーを参照して旅行の日程をBardにまとめてもらい、都合の良いフライトとホテルの情報を検索してもらう、といった使い方が可能になります。
4. 回答の根拠の提示
上でも述べましたがBardの回答は、これまでGoogleの検索結果に基づいて生成されていました。今回のアップデートにより、BardはGoogleの検証済み情報にもアクセスできるようになり、回答の信頼性が向上しました。
具体的には、Bardの回答の下に表示されるようになった「G」のアイコンをユーザーが自らクリックすることで、Bardが検索、参照したWebサイトが一覧で表示され、さらに参照したページ内のテキストの段落は色付きで強調表示されるようになったので、ユーザー自身によるBardの解答への検証作業が格段にスピードアップしたと言えます。
今回の「Bard」のアップデートはユーザーのフィードバックに基づいて、最先端の強化学習手法を適用し、より直観的で想像力豊かなモデルをトレーニングした、とGoogleは発表しています。
個人的にはGoogleサービスと連携する「Bardエクステンション」は、Googleサービスの使用者の多さも相まって革新的なサービスになる予感がして日本語対応が楽しみです
Googleによるプレスリリース
https://japan.googleblog.com/2023/09/bard.html
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