2024年3月31日、PS3/Xbox 360版の『DARK SOULS 2』のオンラインサービスが終了しました。
『DARK SOULS II』PS3、Xbox 360版に関して、サーバーの老朽化に伴い、2024年3月31日(日)をもちましてオンラインサービスを終了させていただきます。詳細はリンクよりご確認ください。2014年から長きにわたりご愛顧いただき、ありがとうございました。https://t.co/GobRzplYE3 pic.twitter.com/jzQR8anZAk
— FROMSOFTWARE PLAYER SUPPORT (@fromsoftware_sp) December 22, 2023
『DARK SOULS 2』はフロム・ソフトウェアから2014年に発売された、言わずと知れた『DARK SOULS』シリーズの2作目(Demon’s Soulsも含めるなら3作目)にして、シリーズ中最も賛否両論ある作品です。
「2はクソゲーだからやらなくていい」と言う人もいれば、反対に「1番好き」というファンもいたりして、興味はあるけど未プレイの人や、『DARK SOULS』はやったけど次はどうしよう…と考えている人にとっては「一体どういうこと?」「結局どういう作品なの?」となりがちなタイトルだと思います。
筆者はフロム・ソフトウェアのファンなので、多くの人に是非プレイして欲しいのですが、少しでも興味を持っていただくため、筆者が思う『DARK SOULS 2』の魅力、”DARK SOULS 2 非クソゲー論”をご紹介させてください。
①ボリュームが豊富だからクソゲーじゃない
『DARK SOULS 2』は長いです。『DARK SOULS』や『DARK SOULS 3』と比べても長いし、『Bloodborne』や『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』よりも全然長いです。
『ELDEN RING』はオープンワールドなので、寄り道しまくった結果長かった、という感じでしたが『DARK SOULS 2』の場合は一直線にクリアまで向かっても長い。
行かなければいけないエリア、倒すのが必須なボスも豊富で、配置されている敵の数も多い。ボス部屋前の白い霧を通過する際に無敵にならない仕様で、ボスと再戦したいだけなのに毎回雑魚を倒す必要があるので時間がかかりますし(何度も倒せばリポップしなくなるけどそれはそれでデメリットと言われがち)、後述しますが装備の種類も多いです。
物語的にも地理的にも、物語の前半と後半を繋ぐ「冬の祠」という扉があり、開こうとすると「強きソウルを求めよ」と言われて大ボス4人のソウルを捧げるか100万ソウルを捧げるかしなければいけないのですが、どこにどんなボスがいるのか分からないので探索にも時間がかかります。そしてマップも広い。100万ソウルなんて稼げないし。
こうして書いていると不満点を挙げているように思えますが、用意された要素の全てを味わい尽くしたいと思うからこそ、やるべきこと・やりたいことが大量にあると感じるわけで、その量が多いからこそ、心が折れる人が多く、クソゲーといわれがちなんだと思います。楽しいのに。
②装備の種類が多くて存分にRPG出来るからクソゲーじゃない
装備品の種類の豊富さは『DARK SOULS2』の大きな魅力。
鎌や両刀剣のような新たな武器種が追加されたり、魔術・呪術・奇跡のカテゴリーに新しく闇術(前作のDLC要素)が追加されたり、二刀流の新システムが採用されたりと、装備周りの新要素が大量に追加され、武器は3つ・指輪は4つと装備できる箇所も増えているので、シリーズ屈指のビルドの自由度の高さを味わえます。レベルもホイホイあがるし装備の強化もシリーズで1番楽。
『DARK SOULS2』では武器モーションの制作にリアルな剣術指導の達人を起用したことにより、前作から続投している武器もモーションが変更されているものが多いです。(突き主体だったハルバードが薙ぎ払い多めになっていたり)
リアルさのためなのか武器を降った後の隙をおおげさに設定したような動きのものもあり、これが「ダクソ2はもっさりしてて動きづらい」と言われる理由の1つになっているような気もする。(エスト瓶の回復速度やローリングの挙動のほうが印象的ですが)
テーマをきめてキャラクターを育成することはRPGの醍醐味なので、この部分では大成功しているというのが筆者の印象ですがいかがでしょうか。NPCのコスプレも楽しい。
③アプデで今では遊びやすくなったからクソゲーじゃない
『DARK SOULS2』がかつてクソゲーといわれた最大の理由は、凶悪過ぎた難易度やバグ、全然マッチングしないオンライン環境など、初期のバージョンの遊びにくさだと思います。
(プロデューサーが変わったことによる、これはダクソだけどダクソじゃない!認めたくない!みたいなユーザーの潜在意識も多少はあると思う。)
といっても筆者はPS4版で初めて『DARK SOULS2』をプレイしたので、PS3時代の環境を味わったことはなく、あくまで当時のレビューや書き込みを見て「最初は酷かったんだな」と思ったというだけなのですが。
バグや難易度など多方面で調整が雑だったといえばそれまでですが、アップデートを繰り返して良い物になって行くことは悪いことではありません。
2019年に発売された『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』をクリアまでプレイして筆者が感じたことは「完璧に仕上げてきたな」ということでした。
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』はDLCは出ていないし、最終的なバージョンは1.06です。
ver1.03でスキルの効果の変更のようなアプデが入ったものの、攻略の多様性を向上させるための内容と明言されており、それは良い物をより良くするための調整です。システムやバグの改修、おおげさな難易度調整のような、問題のある箇所を訂正するような変更は最後までほぼありませんでした(オンライン要素が無いからという理由もあると思うけど)
当時のフロム・ソフトウェアや『DARK SOULS』シリーズがまだまだ発展途上の過渡期の中で『DARK SOULS2』での苦い経験が今のフロム・ソフトウェアの数々の作品の完成度の高さの礎となっていると考えるのは無理があるでしょうか?
PS3/Xbox 360版のオンラインは終了してしまいましたが、今の『DARK SOULS2』はクソゲーではなく神ゲーです。興味のある人はぜひプレイしてみてください!
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